保険必要派・不要派議論がありますが、どちらが正しいのでしょう?ネット・インスタ・ツイッターには色々な情報がはびこっていて、結局どれを信じたらいいのかわからないですよね。保険は悪、と警鐘される理由を、自分の経験を見返して検証してみました。
暗黒時代
出産まで1ヶ月を切り、産休に入った後「子供が産まれるし保険に入るべき」となんの疑いもなく保険屋さんの門を叩きました。担当者に勧められるがまま、夫と合わせてなんと9種類もの保険に加入しました。月の支払い金額は合計10万8000円。銀行に預けても全然お金の増えないこのご時世、35年後には数%増えているだろうという事実にとても満足していました。
・メットライフ ドル建て保険(夫)
・メットライフ ドル建て保険(妻)
・AXA(夫)
・AXA(妻)
・AXA(子)
・チューリッヒ 医療保険(夫)
・チューリッヒ 医療保険(妻)
・チューリッヒ がん保険(夫)
・チューリッヒ がん保険(妻)
また、この数ヶ月前に購入したマンションの火災保険は不動産屋さんにお勧めされるがままに契約、10年で18万円でした。月1500円。ちなみに住宅ローンの団信保険(八大疾病保障特約付きで金利0.2%アップ、月々4500円の負担増)にも入りました。全て合わせると月11万4000円。まさに絵に描いたようなザ・保険貧乏です。
盲目時代
友人がFPの方に保険の見直しをしてもらったとのことで、そのFPの方を紹介してもらうことになりました。「保険と貯蓄は分けて考えるべきなので、上記のうち医療保険とがん保険以外は全て解約してください」とアドバイスをいただきました。実際貯蓄型生命保険と謳いつつも保険金は500万円。冷静に考えてみるとそれでは賄えませんよね。解約返戻金で損はしますが、長い目で見たらなるべく早く解約をした方がいいと判断し、解約しました。これで月10万円のセーブです。月々の保険料は1万4000円になりました。
その直後にこのFPの方からお勧めの保険があると紹介をしてもらい(すでに信頼しているからなのか今となっては不明なのですが)、盲目にサインをしてしまいます。それは貯蓄型の保険でした。月の保険料14万7000円、合計負担額16万1000円。その事実にふと我に返り契約の解除を申し込みましたが、もう契約しているので無理ですと言われてしまいました。解約をしたら、その時点で100万円の損が確定となっていました。
覚醒時代
新しく契約をしてしまった貯蓄型生命保険の解約方法はないか、消費者センター(学生時代に詐欺的高額化粧品を購入してしまい、お世話になった経験あり)に電話をしました。生命保険にはこういった相談が後を絶たないそうで、生命保険協会に電話するといいとアドバイスをしてもらいました。同じような境遇に遭ってしまった方のために、リンクを置いておきます。
https://www.seiho.or.jp/contact/about/
結論としては初回の引き落としが行われていなければ、口座にお金を入れておかないことで強制的に契約解除になるということでした。そしてその旨を保険会社に伝えれば、契約を破棄してもらえるはずだとのことでした。こうして無事に契約を解除することができました。
同じタイミングで火災保険および生命保険の見直しを行いました。火災保険は10年で3万円ほどのもの、生命保険は月3800円ほどのものに変更し、団信保険と合わせると月の負担額は8550円になりました。
数値で見る
この変更を行ったことで、保険金は500万円→2000万円にアップ、月の保険料は16万1000円→8550円になりました。仮に月々14万7000円の貯蓄型保険(払込期間25年)に入っていた場合、返戻金がプラスに転ずる35年後に夫5.7%、私2.3%増の返戻金が入る予定でした。合計4,389万円です。仮に安定運用と言われる年利3%で運用した場合(25年積立のち10年放置)、35年後には8,846万円になります。その差4,457万円、倍以上です。
年利 | 35年後の受取り金額 | |
生命保険(夫) | 0.16% | 21,876,960 |
生命保険(妻) | 0.06% | 21,516,408 |
資産運用(株式) | 3% | 88,463,619 |
まとめ
どんな場合でも誰かの言うことを鵜呑みにして必要・不要を判断するのはよくないです。自分の置かれた状況は他人のものとは違うからです。
・我が家は病気をした場合は公的サポートがあれば十分に賄える資産があると判断したので、医療保険を解約しました。
・生命保険は必要額を試算し、掛け捨てのものに変更しました。
・貯蓄型保険に回す予定だった金額は、株式投資に回しました。
投資は怖いと思うのは、知らないからです。投資の神様と言われるバフェットは自分の死後はS&P500に投資をするようアドバイスをしています。また、アメリカの学校では早期から金融教育がなされ、資産運用をするのが当たり前のこととされています。
あくまでも我が家の場合ですが、誰かのご参考になれば嬉しいです。
All the best!!
コメント